令和6年7月20日(土)第12回ソーシャルワーカーデー記念 第20回ソーシャルワーク三団体合同研修が行われました。

今回のテーマは「LBTQ+を含めた多様性の尊重ー今私たちにできることー」

 

講師は、令和5年岩手県医療ソーシャルワーカー協会会報誌の特集にもご協力くださった「おやおや」代表の加藤麻衣さんです。

 

加藤さんの「このテーマを取り上げて下さったことが大変尊い」という熱いメッセージから始まった講義は、憲法に立ち返り「人権」とは何かという原理原則に立ち返ることをベースにして、人権を侵害しないようにどう行動すればいいのかという方法論をLGBTQ+の方々の事例や、実際身近に起きている事例をもとに解説頂きました。

 

我々ソーシャルワーカーは倫理綱領において、差別や偏見に立ち向かうことが大前提ですが、自分自身の中にある無意識にあるバイアスに気づくか否か、気づかないことがスティグマー差別や偏見につながっていないかという問いかけが会場の一人一人にずっしり響いていたのが印象的です。ソーシャルワーカーとしての自己覚知が重要というのはまさに自分のバイアスに気付くことだと感じました。また、性自認と性的指向の多様性の中で、表現の仕方一つで差別的な言葉に転じたり、プライド自尊心を表す言葉として使われたりと用語の正確な理解がいかに大事かということも痛感し、大変貴重なお話でした。加藤さんの個人としての思いや、考え方を交えて具体的にわかりやすく解説下さり、2時間では足りないと感じたのは私だけではなかったと思います。

 

その後のグループワークもそれぞれのグループで、熱い激論が繰り広げられていました。私の参加したグループでは、研修に参加する理由として、三団体の合同研修には必ず来ている、ライフワークにしているというように、三団体合同研修に思い入れが深い方が多かったのも印象的です。(私もその一人)毎回、分野や領域が違うソーシャルワーカーが一堂に会することで、違いを認めつつも根底に持っている同じソーシャルワーカーとしての熱い思いを会場の皆さんで分かち合える素晴らしい機会です。来年も是非会場でお会いしましょう。実行委員の皆様ありがとうございました。

また、MSW協会広報誌では今回の講演では入りきらなかった内容が掲載されていますので、協会員の皆様はそちらも是非チェック頂きたいと思います。加藤さん、多大なるご協力を頂きまして本当にありがとうございました。 

文責 広報部会 老松さとみ